緑内障は治る!? 必ず失明する!? 視野欠損がかなり進行した状態で発覚した、僕のこれまでをお話しします。

*画像の女性の目は緑色ですが、緑内障とは関係ありません。

緑内障は治るのか。

2020年、コロナ禍の真っ只中。

僕は緑内障と診断されました。

当時の僕は51歳。職業は現在と同じWEB関連。その前年(2019年)に個人事業主として開業したばかりの頃でした。

僕は以前からWEB業に携わっていたわけではなく、40代半ばから学びはじめた人間。趣味が講じてそのまま仕事になり独立、という経緯の、いわば駆け出しのフリーランサーです。

経験も実績もない分、他人の何倍も努力を続けなくてはいけない時期。と同時に、仕事が楽しくて仕方ない時でもありました。

それが突然の『緑内障』という聞き慣れない病気を宣告される。

まさに青天の霹靂ってやつですね。

緑内障とは?

本稿お読みの方であればご存じかと思いますが、一応『緑内障とは』について記載しておきます。

緑内障は網膜神経節細胞が死滅する進行性の病気であり、特徴的な視神経の変形と視野異常(視野欠損)を呈する。基本的には現時点では一度喪失した視野は回復させることが困難なため、失明の原因になりうる。日本では、最近になって糖尿病網膜症を抜いて1番目の失明の原因となっている[1]。視野狭窄は自覚されないうちに末期症状に至ることも多く、発見には定期的な(眼を検査対象に含めた)健康診断が必須である。

出典:Wikipedia 緑内障『原因』

小難しく書かれていますが、要は、

  • 視野が欠けてくる
  • 一度死んだ視神経の回復は(まず)見込めない
  • 進行が進むと失明することも有りうる
  • 失明原因としては日本最多
  • 気づかないうちに末期にまで進行することがある

けっこう絶望的な内容ですよね。

緑内障の原因は?

しかも原因についてはよく判っておらず、

現在のところ緑内障治療に有効なエビデンスは眼圧下降のみである

出典:Wikipedia 緑内障『原因』

と、Web上の情報を見ても、眼科医の先生に聞いても同じ回答をするほど。

唯一分かっているのが上記の通り『眼圧が高い人がなりやすい』ということぐらいなのです。

しかも『比較的』というだけで、「眼圧が低い人は緑内障にならないのか」「眼圧が上がらないよう気を付けていたら進行しないのか」というと、そうでもないのです。

緑内障の原因としてよく知られているのが眼圧の上昇です。しかし、日本人の場合、眼圧は正常なのに緑内障になっている「正常眼圧緑内障」の患者さんが大勢います。このような傾向はアジア諸国に見られる特徴です。

出典:河北新聞『健康講座/緑内障の最新情報/患者急増 失明原因1位に』

僕のこれまでの平均眼圧は12~13ぐらい。高い人だと30とか40とかの方もいらっしゃるそうなので、恐らく僕は『正常眼圧緑内障』なのだと思います。

緑内障の兆候が出始めたのは!?

緑内障の(自覚)症状が出始めたのは、本稿投稿の約2年前(2019年頃)。さらに、自覚は無かったものの、おそらく兆候が現れていたのであろう時期に遡ると、本稿投稿の約4年前(2017年頃)ということになります。

経緯をお話ししましょう。

僕は中学生の頃から約30年以上コンタクトレンズを使用しています。*現在も使用中

使い始めた当時はOne Dayや2Weekなどなく、「1年半~2年は使い続けられるけど、それ以上の使用は眼に良くないので交換してください」と言われる”繰り返し使えるタイプのもの”を使っていました。

「永くても2年使ったら交換を」と言われるレンズを、僕は毎回3,4年使い続けていました。しかも毎日洗うことが推奨されていたにも関わらず、洗うのは数ヶ月に1回あるかないか。

『汚れて曇りだして初めて洗う』という怠けぶり。

新しいコンタクトレンズを買いに行った時、店のスタッフから呆れられるほど汚れていることがよくありました。そのためコンタクトが曇ることもしょっちゅうで、4年前(初めて緑内障の兆候がでたであろう時期)も「またコンタクトが汚れたんだな」と思い、新しいコンタクトを買いに、近くのショップに購入に行きました。

しかしその時は、店のスタッフから「特に汚れはありませんでしたよ」と言われ「おかしいな?」と思った記憶があります。

その代わり、ショップに併設されている眼科医から「緑内障かもしれないので、1度専門医で見てもらってください」と言われたことを、緑内障と診断された昨年、初めて思い出したのです。

※「ショップ併設医も専門医では?」と思いましたが、そもそも『緑内障』という病名を聞いたことが無かったので、「まあいいか」とすっかり忘れていました。

今にして思うと、このとき「目が曇りやすい」と感じていたのは、コンタクトの汚れではなく、緑内障(と視野欠損)が始まっていたのだと思います。

しかも、あろうことか『早期発見が重要』といわれる緑内障を発見するチャンスを、3年も放置してしまっていたのです!!

母や叔母が白内障だった

4年前に「コンタクトが曇る」と思い始めた後も、「疲れ目かな」とか「やはり汚れ?」と勘違いし、市販の目薬や洗浄液を色々購入するという間違った方向に進みました。

不思議と目薬を射すとマシになった気がしましたし、そもそも曇ることも1日1,2回程度、しかも視線を動かした後などだけだったため、気にすることなく、さらに2年の月日が流れました。

コンタクト併設医に言われた「緑内障かも」という言葉もすっかり忘れたまま・・・。

しかし、それから2年後(今から2年前)の2019年頃になり、眼の曇り(かすみ)が時々起こるようになりました。どんなにコンタクトを洗っても、目薬を射しても、曇りが取れない時がある・・・。

さすがにおかしいと思い、ネットで調べてみたところ、元々怪しいと思っていた『白内障』の症状とほぼ一致することがわかったのです。

白内障と言えば、母も叔母も数年前に患っていたので、「僕もそうに違いない」という先入観があったのでしょう。母や叔母に相談してみました。

すると「手術すれば2,3日で退院できるし、完治もするから心配ない」と言われ、ホッと一安心。

仕事が忙しかったことと、「白内障の場合、早期治療が重要というわけではない」というネット記事を読んだことからも、「時間が出来たら手術するか・・・」と、またも放置してしまったのです。

その日から更に一年の歳月が過ぎました。

緑内障が発覚したのは

そうこうする内、新型コロナが蔓延し、仕事のほとんどがリモート(または休職)となり、時間も随分確保できるようになりました。

「この機会を逃すといつまで経っても白内障手術を受けられなくなる。」と、重い腰を上げ、ついに眼科に向かうことにしたのです。

向かった先は、地元で評判の眼科。

初日に、眼圧を測り、視力検査や視野検査なども行いました。

検査後、待合室で待ちながら、僕は主治医から「白内障の手術はいつされますか?」と聞かれると考えていました。「いつにしようかな?」などと。

しかし、僕の予想とは裏腹に、主治医の先生は検査結果を見ながら、かなりの曇り顔。

「これは緑内障ですね。」「かなり進行しています。」

と・・・。

僕は良くわからず「緑内障?・・・って何ですか?」

と問いました。

続けて

「治療方法は?あるんですよね?」

とも。

先生の回答は、

「一度死んだ視神経(視野)は元には戻りません。」

「専用の目薬等で進行を抑えて、現在大丈夫な視野を何としても保っていくことを考えましょう」

と。

そのとき真っ先に思い浮かんだのが、糖尿病の食事制限のこと。

「食事制限とかしなくてはいけないのかな?」「お酒は飲めるのかな?」

などの心配をしていました。

その時はまだ「ネットで探せば、よい解決方法が見つかりそう」と、楽天的なことを考えていたのです。

なぜなら、日常生活にも仕事にもまるで影響がなかったのですから。

『緑内障』だとか『視野が狭くなっている』と言われても、全く実感が沸きませんでした。

ようやく受け入れたのは

現代医学では治す方法がない。

帰り道の途中、ラーメン屋で色々調べていて初めて事の深刻さに気づきました。

1度死んだ視神経は甦らない

日本人の失明原因NO.1

現代医学では明確な治療法がない

などなど。

それでも

緑内障になると必ず失明するというわけではない。

良くなることはないが皆が失明するわけではない

緑内障で片目の視力を失った元カメラマンの方のブログも読みました。

そのブログでは「失明したことによって見えてきた世界もある」と話されており、ますます不安になったような、わずかながら希望が持てたような、複雑な心境になったことも覚えています。

想像以上に大変な病気になってしまったという不安と、マイナス面だけではないということがわかった希望と入り雑じっていました。

以降、色々なことを試しました。

うつ伏せが良くないと聞くと仰向けで寝るように。

頭が心臓より低くなると良くないと聞くと布団の上部を少しだけ高くしてみたり

足つぼマッサージが良いと聞いては試してみたり

目の周りのツボを押さえるといいと聞くと試したり

マインドフルネスがいいと聞くと瞑想してみたり。

そして現在に至ります。

これら試みの効果については、後日別の記事にてお伝えする予定です。※もちろん緑内障が完治する(視野の広さが甦る)ことはありませんし、僕は医者ではないので、あくまで「最近見えやすくなった」とか、「進行が抑えられた気がする」とか、もしくは「悪化した気がする」という程度の報告になるとは思いますが・・・。

2021年11月現在

2021年11月現在、視力は落ちておらず、日常生活も今のところ支障がなく行えています。

仕事については目を酷使した時には「白くかすむ頻度が随分多くなった」と感じています。

眼圧は、初診時が右12と左13。

その後右10、左11に下がったことがあれば、直近の検査では左右15と少し上がったりもしています。

今後このように、僕の現状をお伝えするとともに、緑内障の進行を抑える(眼圧を下げる)のに効果がある(かもしれない)と言われることは試してみて、ここでお話ししようと思います。

もちろん眼圧が上がろうが下がろうが、緑内障が進行しようがしまいが、試したことの何が効果があり、何が効果がなかったたなど、はっきりとは判断はできないでしょう。

それでも、あくまで僕の、僕一人の検証材料としてお話ししていきたいと思います。

医師免許などは持たない、医療業界とは無縁の、あくまで一個人の見解として、参考にしていただけましたら幸いです。 



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